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李玖が最近よく帰りに見かける人物
校庭で誰よりも速く、輝いていた彼だった
「(…どうしてこの人がここに…??)」
李玖は疑問に思いながらも
ホームルームのことを考え、教室に行かなくてはならなかった
例え…この人が気になっても…
「…あの…ホームルーム始まるからそろそろ行かなきゃ…」
名残惜しみながらも
李玖は立ち上がり、その場を去ろうとした
「…あ…ま…待って!」
だが彼はそうさせなかった
今日この日がチャンスだと感じ…運命を感じた
それは李玖も同様
「…へ?]
李玖はまさか呼び止められるとは思わず、変な声を出してしまった
だがそれよりも呼び止められた事の方が衝撃が大きかった。
「あ…あの俺2年2組の銀河っていいます。…えっと君は?」
「え…あ、2年1組の李玖です」
「李玖だね?良い名前だな」
「…あ、ありがとう」
「あ…そう②…えっとこれ…」
そう言うと彼は紙の切れ端に何か書き記す。
そしてそれを李玖に渡し、
「もしよかったら連絡下さい
まだ会ったばかりだけど君のこともっと知りたいから。返事待ってるよ!んじゃ…」
彼はそう言い残し、屋上を去っていく。
李玖はそれを目線で追い、
渡されたメモを見る
そこには彼のメールアドレスと番号が書かれていた
どきどき………
「どーしよ……」
李玖は内心焦っていた
今までのことは何だったんだ?
夢だったのか…?
頬をつねってみても変化はない
…夢じゃないんだ
だんだん実感がわいてくる
「…どう返事すればいいんだろ…今まで接点なかったのにー…」
李玖は悩んでいた
銀河は学校内の人気者
李玖は全くと言っていいほど真逆だ
「(…とりあえずポケットにしまっとこ)」
李玖はそう決心すると
屋上を去った
…この後李玖の運命は少しずつ変化していく
銀河が現れたことにより、
李玖の周りは大きく変わっていくのだ
果たして李玖は銀河に連絡するのか…
それは本人達にしか知らないことなのだ
李玖と銀河の関係は変化があるのか…??
この後もお楽しみにー…
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