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教室に入るとクラスメイトの男子が変なことを言ってきた
[おはよ、銀河。…ん?お前何か良いことでもあったのか?]
[は?朝からいきなり何言ってるんだよ?]
俺はそいつの言っている意味が分からなく聞き返した。
[だってよーにやにやしながら教室入ってくるから、お前らしくないなーって思って]
[!…はぁ?おまっ…それさりげなく傷付くんだけど!!]
俺だってそれは傷付いちゃうよ?人間ですから。
[だって…なぁ?お前らもそう思うだろ?]
こいつはくやしいのか周りの奴にも同意見を求めている。
[…ああ、俺もそう思ってた!なぁ、お前もだろ?]
[うん、うん私もそう思う]
[う、うん…だな]
クラスの奴等が俺を見てそう答える。
もはや流れに身を任せて話を合わせてる奴もいたが…まあ無視しとこう。
[(はぁー朝から…まったく…てか李玖との件…そんな嬉しかったのか??無意識に顔に出るほど)]
自分でも分からなかった位無意識に顔の表情が崩れていたのだろう…普段は本当の自分を隠しているから…誰にでも分かってしまうほどとは、自分でも油断していた
めったに見たことない俺の表情にみんな凄く驚いている。
[なぁ、なぁどうなんだよ?]
クラスの奴等は真実を知りたがっている
でも…本当のことを言う訳にはいかない
[…べっつにー?普段通りだよ]
俺はいつも通りを装った。
こいつらにこれ以上馬鹿にされたらたまったもんじゃない。
嘘がばれてしまうかもしれない。そうならない為に平然と発する。
[まじかよー?嘘っぽい!さっきまでの可愛い銀河はどこに行ったんだー?]
[(…っ…こいつ!!いつかしばく!!)]
[なんだー。つまんないのー]
周りで色々愚痴が聞こえてくるが、俺は苦笑いを浮かべながら心の中はどす黒いことを考え、会話は一切無視していた――…
そんな日常が毎日のごとく銀河の周りで騒がしく行われている。
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