…00・始めろ

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そう言えば、セクシーがまた明日と言っていた。 あれ程葛藤していても停止することの無かった足が、ぴたりと止まる。 肉体なら何か知ってるのでは無いか…? しかし、肉体にセクシーのことを聞き出すと厄介なことになりそうだ。 どうもすっきりしない頭で、靄が掛かったみたいに先が見えない。 「おーい…どしたぁ?頭脳」 「……なぁ。明日セクシーと何か予定ある、か?」 何を聞いているんだ俺は!! また明日と言われたのは俺だ! こんなの、肉体が変に疑うだろ…! 「は?特に何も無かったけど……え、何々、もしかしてセクシーが何か言ってたの?」 嬉しそうに、なぁ教えろよー、なんて言ってる姿を見てたら苛々してきた。 「明日は彼氏とデートだそうだ。実にくだらないな」 真っ赤な嘘を吐き捨てるように言い残してからさっさと歩いた。 嘘だろ?!なんて後ろで叫んでいる肉体に心の中で、あぁ嘘だ。と思い、帰路を辿った。
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