切ない気持ち

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あ~あ、どうしたら奏に好かれるのかなぁ? やっぱりもっと美人な子がいいの? もっとモデルみたいに可愛い子がいいのかなぁ? ハァ、と溜め息をついては試験勉強がちっとも進まない。 息抜きをしようとリビングのソファに座りお母さんに 「ねぇ、お母さんとお父さんはどうやって出逢ったの?」 と素朴な疑問にお母さんは優しい笑みで 「そうねぇお母さん達はお見合いだったから、最初は何もお互いのことは分からなかったのよ」 と思い出したように恥ずかしいねぇと言いながら話す。 「それから?どうやって付き合ったの?教えて~!」と身を乗り出すと 妹の弥生も「アタシも聞きたいなぁ!」と話に加わる。 照れくさいわねと言いながら「その当時は携帯なんて無かった時代だから想いを伝えるのも苦労したのよ、特に家は貧乏だったから」 「お父さんと二回目に再会したのは本当に偶然なの。躓いて怪我をしたアタシを大丈夫ですか?」 て声を掛けてくれたの。それがきっかけかな。後は内緒とフフと笑うと 夕食のハンバーグを作り出す。料理好きな弥生はアタシも作りたいと言い参加。 (あ~あれだけじゃ分かんないよ)と思いながら アタシの二階の部屋までトントンと上がる。
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