「真美」

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目が覚めると真っ白な天井が見える。 …あれ、どうなったんだっけ? 体を起こそうとすると全身に筋肉痛のような痛みが走る。 呻きながら体をベッドから起こすと自分が病院にいるのだと確認出来た。 左右に二台ずつ計四台のベッドがある四人部屋だった。 向かいのベッドは二台とも空っぽだ。 僕一人…? 「おはよう」 左から声がした 声のした方を見るとベッドの上で僕と同い年位の女の子が微笑んでいる。 「私は真美 ずっと一人で寂しかったんだ。」 僕なんかに微笑まないでよ そんな風に誰にでもいい顔をする人間は大嫌いだ 「ねぇ…」 再び話しかけてきたので悠斗は真美がいるベッドとは反対側に顔を背け横になった。
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