ハメルンの笛吹

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やがて、山の割れ目に子供達一行が入って行くと、今までの地響きが嘘のように止み、町に静寂が訪れた。 我に返った大人達はスコップなどを担いで山へ向かった。 大人達は毎日くる日もくる日も狂ったように山を掘り進めたが、山を痛めただけで虚しい事であった。 そして、ハーメルンの町は静かな悲しい町になってしまった。
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