ハメルンの笛吹

16/16
1362人が本棚に入れています
本棚に追加
/134ページ
やがて、山の割れ目に子供達一行が入って行くと、今までの地響きが嘘のように止み、町に静寂が訪れた。 我に返った大人達はスコップなどを担いで山へ向かった。 大人達は毎日くる日もくる日も狂ったように山を掘り進めたが、山を痛めただけで虚しい事であった。 そして、ハーメルンの町は静かな悲しい町になってしまった。
/134ページ

最初のコメントを投稿しよう!