ハメルンの笛吹

8/16
前へ
/134ページ
次へ
歩いて行くうちに町外れの大きな川に出た。 男はほとりに立ち止まり、笛を吹き続けた。 すると、男の後に付いてきたネズミが次々と川に飛びこんで行くではないか。 小さな水しぶきが無数に跳ね上がり、ネズミが沈んだかと思うと白い腹を見せて浮かび上がり、川はまるで白い蛇と化した。
/134ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1362人が本棚に入れています
本棚に追加