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「だ、伊達殿…これは、一体…?」
幸村の驚きで引き攣った声が耳に届く。
当たり前だ、いきなりこんな状況に放り込まれては誰だってそんな反応になる。
「頭で理解しろ、なんて言ったって話しを聞いただけで妖に対抗できるわけがないだろう
…聞くより躯で、練習より実践で覚えな?」
政宗は腕組みをしてにやりと細く笑みを浮かべた。
あぁ、確実に楽しんでおられる…
小十郎は政宗の意図を理解しつつも小さく息を吐いた。
「…しかし、この妖は…?」
「小十郎の式だ。
命の保証はしないがな?」
「えっ?」
「小十郎、やれ」
「は、」
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