-プロローグ-

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王は、焦っていた。   王位継承者を、一刻も早く産ませなければ。   だが妃は、子供に恵まれない身体であった。   妃が後継ぎを産まなければいけないという焦りの中、妃は神に嘆願した。   すると、神は妃にこう告げた。     “如何なる時も、子と生きるか"     妃は、頷いた。 早く、王を安心させたいという気持ちで。     そして、一人の女の子が誕生したのだ。   産まれた子を見るなり、     ──王は青ざめた。          
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