36人が本棚に入れています
本棚に追加
王は、焦っていた。
王位継承者を、一刻も早く産ませなければ。
だが妃は、子供に恵まれない身体であった。
妃が後継ぎを産まなければいけないという焦りの中、妃は神に嘆願した。
すると、神は妃にこう告げた。
“如何なる時も、子と生きるか"
妃は、頷いた。
早く、王を安心させたいという気持ちで。
そして、一人の女の子が誕生したのだ。
産まれた子を見るなり、
──王は青ざめた。
最初のコメントを投稿しよう!