0人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
僕は山田一樹。至って目立つ性格ではない。
僕は…
銀河の果てに旅立った、彼女(西島)と約1年のタイムラグで恋を成立させている。
ある日、彼女からの約1年ぶりのメールが届いた。
『私の事、忘れていいから』
の一言だけのメールだった。
忘れる事ができなかった。
彼女とのメールは
2010年から始まった。
最初は1ヶ月ぐらいのラグがあった。
『まるで、22世紀のエアメールだね』
だった事は覚えている。
彼女は今…何処に居て、何をして、どう生活をしているか、たまにそんな内容で送ってくるが、現実味に欠ける。
『こないだは、火星で訓練で、そのあとは木星までの長距離飛行訓練だったの。
私もいつかは戦うのかなぁ』
約5年後…
そんな感じで数年がまた、過ぎ去ろうとした日だった。
『今、戦闘で私の船が航行不可能になって沈んだ。
死ぬのかな…怖い』
突拍子もない話だった。
最初のコメントを投稿しよう!