Mail1:引き裂かれた恋

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僕は山田一樹。至って目立つ性格ではない。 僕は… 銀河の果てに旅立った、彼女(西島)と約1年のタイムラグで恋を成立させている。 ある日、彼女からの約1年ぶりのメールが届いた。 『私の事、忘れていいから』 の一言だけのメールだった。 忘れる事ができなかった。 彼女とのメールは 2010年から始まった。 最初は1ヶ月ぐらいのラグがあった。 『まるで、22世紀のエアメールだね』 だった事は覚えている。 彼女は今…何処に居て、何をして、どう生活をしているか、たまにそんな内容で送ってくるが、現実味に欠ける。 『こないだは、火星で訓練で、そのあとは木星までの長距離飛行訓練だったの。 私もいつかは戦うのかなぁ』 約5年後… そんな感じで数年がまた、過ぎ去ろうとした日だった。 『今、戦闘で私の船が航行不可能になって沈んだ。 死ぬのかな…怖い』 突拍子もない話だった。
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