Mail1:引き裂かれた恋

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巨大な棺桶みたいな箱の中で、私は木星を見ていた。 綺麗… dengerのマークが 表示された。 戦闘… 「私は生きたい」 と叫んでも反応はない。 初回の戦闘で 2人が犠牲になったらしい。 『これより、高次元移動を開始します』 ハッチを閉めた。 適当に詰めたオーケストラをコックピットで聞いた。 「一樹くん」 『西島…いや彼方』 『何、一樹くん』 『私の…西島から変えた?』 『山田一樹は… 彼方は永遠の恋人だと 宣言します』 『一樹くん?』 出発前のシーンが 思い浮かんだ。 宙に浮かんだまま寝た。 コックピットは、自分だけの空間で出発した時の姿(高校の制服)でずっといた。 ここで、 私の家族の話をしよう。 母親は主婦 父親とは血がつながってないし、頑固親父だ。 この件は 母親は反対したが父親が無理矢理入れた。 どうやら、私の存在は不必要なのだろう。
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