―第壱章―

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沖田は土方の注意を聞かず、甘味処に向かっていた すると 「総司~~!」 子犬のような少年が沖田に向かって手を振りながら走って来た 彼は壬生浪士組最年少でもあり副長助勤の藤堂平助である 藤堂「何処行ってたのさ!」 どうやら藤堂は沖田と巡察に行く予定だったらしい 沖田「今から甘味処に行くんです!」 藤堂「巡察は?」 沖田「そんなの知りませんっ!!」 プイッと可愛らしく顔を背けた この可愛らしい少年が壬生浪士組の一、二を争う剣豪だと誰が予想つくだろう 藤堂「…」 藤堂は慣れているのか溜め息をついた 沖田「ってことで平助も行きましょう!」 ガシッ 藤堂「グエッ!」 沖田は藤堂の襟元を引っ張りながら歩いて行った _
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