第一章 ―ドアノブ―

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恵斗と巧斗は同じE組だった。教室に入り、自分の番号の席に座る。恵斗達は後方やや窓側に陣取った。 「そーいやまだ担任知らされてないな」 「どんなだと思う?」 「ってかどんなのがいい?」 「熱血は勘弁だな」 「どーかん」 などという無駄話に花を咲かせながら、担任登場までの時間を潰した。ほかの人達も先生の登場を期待してるのか、ざわざわとし始めた。 そして、勢いよく扉が開いた。そこに立っていたのは――
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