第一章 ―ドアノブ―

4/23
前へ
/45ページ
次へ
「おはよーございます!」 戸口に大声を出している男が居た。短髪、やや痩せ形という明らかな体育会系なやつだった。スーツこそ着ているが、何かしらスポーツはやっていただろう。 その姿を見た瞬間……恵斗と巧斗は机に突っ伏した。 その男は早足で教卓まで歩き、話し始めた。 「俺が担任になる須藤政志だ! 今年一年よろしくな!!」 黒板には須藤政志の文字がでかでかと書かれている。なかなかの達筆である。 声の大きさ、外見など、どこをとっても熱血らしい先生であった。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加