第一章 ―ドアノブ―

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自己紹介が終わり一段落をしたところで、須藤氏がプリントを配り始めた。 「みんなー。ちゃんと確認しろよー! 学校紹介、部活紹介、父母の会の、歓迎会のパンフ……」 須藤氏はどんどん配っていく。その中で恵斗が気になったのは部活紹介のプリントだった。あらかじめ巧斗とは、同じ部活に入ろうと話はしていたが、具体的にはまだ決まってなかったのである。 見てみると、実に様々な部活があった。 バスケ部、野球部、陸上部、テニス部、囲碁部、推理倶楽部…… 恵斗はそこでページをめくるのを止めた。 (推理倶楽部? オカルトとか七不思議とかその類か?)
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