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「後期どうしょう」
ボーダーラインギリギリでは平常点がものをいう。その点、恵斗は期待出来ないような生活だったためすでに後期をどうしようか悩み始めていた。
「まだ落ちたと決まった訳じゃないだろ! 諦めんなよ!」
「お前……」
普段のお茶目キャラとはうって変わって、珍しく暑い言葉を言う巧斗。
「同姓同名の人と間違われるかもしれないだろ!」
「そんな確率に賭けなきゃ受からないのかよ!」
恵斗はそれから合格発表まで、合否のことはなるべく考えないようにしていた。……と言うより、だいたい結果は見えているのからなのだが。
そして――――
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