第1章

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「やっぱ朝見た子が気になってんのか?」 少し間を置いて達也が聞く。 「あぁ、ちょっとな。 あの子左目に涙ぼくろがあったろ? いくらそっくりさんでもほくろの位置まで同じなんてあり得ないだろ……。」 優斗の表情は朝と同じに曇っていた。 「まぁな。 そんな気になるなら勇太にでも連絡してみろよ。 虹ヶ丘のアイツなら分かるだろ。」 「そう…だな。 1人で悩むよりはマシだな。」 そう言って優斗はポッケから携帯を取り出した。
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