第1章

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「本物だったか……」 話の内容を察した達也が言う。 「あぁ、ホント……」 「ありえねぇ、だろ?」 台詞を持っていかれ唖然とする優斗に達也が笑いかける。 「その秋雨綾香ちゃんって子の話後で詳しく聞かせてくれるんだな?」 達也は真剣な顔で優斗に聞いた。 「あぁ、ちゃんと……全部話すよ。」 優斗はまだ少し悩んでいたがさっきよりは随分表情が柔らかだった。 「ならいい、まだ聞かないでおく。 お前の話しやすいタイミングで言ってくれればそれでいい。」 そう言って達也は優斗の背中をポンと叩いて 「先教室戻るからお前もとっとと戻ってこいよ。」 そう言い残して教室に戻った。
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