第1章

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「そろそろ……戻るか。」 そう言うと優斗はポッケから香水を取り出してタバコ臭い制服に振りかけた。 「あ~あ……めんどくせぇ。」 そう呟いて優斗は教室に向かって歩き出した。 同じ頃、虹ヶ丘の勇太は教室に戻らずに中庭のベンチに座っていた。 「秋雨さんか……。 優斗くんと一体なんの関係があるんだろ…。」 勇太が1人で呟いていると 「こんなとこで独り言なんて、なにやってんの?」 と後ろから声をかけられた。
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