💨 僕らの最臭兵器 💨

2/5
前へ
/20ページ
次へ
  俺が、確か小学校4年生の時。 クラスの人気者、通称「カッペちゃん」が、休み時間にこう言ってきた。 「お客さん、『握り』にしますか?それとも『ちらし』にしますか?」 俺は子供の頃、ちらし寿司が大好物だったため、訳も分からず「ちらし‼」と速答。 すると、カッペちゃん、ニヤリと笑って、おもむろに俺に背中を向け、中腰になるや否や、いきなり……    「ブゥ~~💨💥💥」 放屁顔面ヒット😱😱😱 そして一言。 「はい、ちらし一丁お待ちぃ~‼」 彼は、呆気にとられている俺を置いて走っていくと、今度は近くの女子に同じ質問をしている。 すると、今度は右手を尻に付け、再度爆音を放つや、握った右手をその女子の鼻先で開きつつ、「はい、握り一丁お待ちぃ~‼」と叫んでいた。 俺は…………握りにしなくて本当に良かったと、しみじみ思ったのを記憶している。 さび抜きでも客に涙を出させた彼が、その後、寿司職人になったかどうかは、定かではない。    
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

55人が本棚に入れています
本棚に追加