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俺が、確か小学校4年生の時。
クラスの人気者、通称「カッペちゃん」が、休み時間にこう言ってきた。
「お客さん、『握り』にしますか?それとも『ちらし』にしますか?」
俺は子供の頃、ちらし寿司が大好物だったため、訳も分からず「ちらし‼」と速答。
すると、カッペちゃん、ニヤリと笑って、おもむろに俺に背中を向け、中腰になるや否や、いきなり……
「ブゥ~~💨💥💥」
放屁顔面ヒット😱😱😱
そして一言。
「はい、ちらし一丁お待ちぃ~‼」
彼は、呆気にとられている俺を置いて走っていくと、今度は近くの女子に同じ質問をしている。
すると、今度は右手を尻に付け、再度爆音を放つや、握った右手をその女子の鼻先で開きつつ、「はい、握り一丁お待ちぃ~‼」と叫んでいた。
俺は…………握りにしなくて本当に良かったと、しみじみ思ったのを記憶している。
さび抜きでも客に涙を出させた彼が、その後、寿司職人になったかどうかは、定かではない。
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