第二章

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「たまにはサボってみるのもいいな。」 空を見上げて呟いた委員長を俺は思わず凝視した。 「何だ、可笑しいか?」 「いや、何か意外だったから」 委員長は絶対にサボらないと思っていたから尚更、、、 「----なら、----さ」 ところどころで途切れて聞こえた音に俺は委員長を見上げた。 「何でもないさ」 「ふーん」 「それより愛雫華、膝貸せ」 「え?膝?」 俺が聞き返した頃には、委員長は既に俺の膝に頭を預けて寝ていた。 「ひざ、まくら…」 俺の膝の上で寝息を立てる委員長に、よっぽど疲れてたんだな、と思いつつ、今日1日でたくさん委員長の新たな一面を知ったんだ。と思って少しだけおかしかった。 「去年も一緒だったのに‥」 新しい委員長の一面は今までよりも更にカッコよくて、何だか少し可愛くて、俺は知らず知らずのうちに笑みを溢した。 「お疲れ様」 気持ち良さそうに眠る委員長を見て俺もそっと目を閉じた。 『愛雫華となら、喜んでサボってやるさ』 “なんたってお前が一番大切なんだから” その気持ちはまだ、委員長しか知らない。  
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