第三章

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「なんでも、午後の授業を全てサボったそうじゃないか‥」 どこから聞いたのか、にこにこと黒い笑みを称えながら言う慎司先輩に誰が逆らえただろうか。 気付けば俺は、転入生のこと、親衛隊のこと、委員長のこと、朝からの出来事を包み隠さず話していた。 半ば愚痴に近かったかもしれない。 「‥という訳です。」 一通り話し終えれば慎司先輩は何か、考えている様子だった。 「‥そうか。ならば緊急会議を開く、急いで席につけ」 「は?」 やっと声を出した慎司先輩の一言により、先程よりも緊張した赴きでそそくさに席に着く委員達。 俺はその行動の早さに驚きながら、依然として動けずにいた。 というか“ならば”の繋がりがよく分からない。 一体、何がどーなってならば、だったのか‥。 俺が一人頭を抱える中、会長もが自ら席へとつき、会議をすすめていく。 「おい、愛雫華!説教は今回は無しにしてやる。さっさと席につけ」 「はっはい!」 こうして、よく分からない緊急会議が始まった。  
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