第一章

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入学式の日、俺は親切にこの学校の同性愛者やらなんやらの特色を同室者に教えられ、次の日には独断で、親衛隊というものに入った。 聞けば、学園の6~7割りが親衛隊に入っているらしいし、親衛隊に入り、誰かを崇高している事にすれば、万が一の安全確保ができると思ったから。 案の定、現に同じ対象の親衛隊同士は成敗を加えないし、いくら違う親衛隊の対象者と接触したとしても、あいつは違う人が好きなのだから‥と成敗の対象にはならなかったのを俺は見た。 でもそれには、しっかりと統制の取れた親衛隊に入らなければならないし、会長の親衛隊のように過激派の親衛隊に入っては意味がない。 だから俺は穏健派で理解力も高くて統制のとれた、栂 大地(ツガ ダイチ)先生の親衛隊に入ったのだ‥。 因みに隊長。 何でも、先生に恋愛感情がなくて先生に憧れている。という(ことになっている)理由を掲げた俺なら、隊員を裏切る心配もなく安心して任せられるし、また隊員も俺の言うことなら聞くから荒れる心配が無いらしい。と、何だかよく分からない理由から去年卒業していく先輩方から引き継いだ。 俄に信憑背を疑うが、特に意識して気にした事が無いので確かめた事はない。  
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