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「はじめまして、榛葉 夢です。さっきからオタクやら根倉なんだの言いたい放題言っちゃってくれちゃってますが、ふざけんなよ!!!人を見た目で判断すんなっ!第一俺はオタクじゃねぇし根倉でもねぇんだよ!最低な事言ってんじゃねぇよ!!!!でも、取り敢えずクラス全員と友達になりたいから宜しく!」
転入生の自己紹介を聞きながら俺は、転入生は良い意味でも悪い意味でも、そうでなくても大物だと思った。
というか、全員と友達は絶対に無理だろ‥とも思ったことは秘密だ。
「あ~ 榛葉、お前は愛雫華の隣だ。愛雫華、手あげろ」
俺は憧れてる大ちゃん先生に言われ、表面状嬉しそうに手をあげる。
どうやら転入生は俺の左隣、つまるところ窓際の一番後ろ、特等席に来るらしい。
「んじゃ、愛雫華、何時でも来いよ、可愛がってやる」
「せんせ-、可愛い子はうちの子にいっぱい居るから後で紹介してあげますよ-」
「お前より上玉なら考えてやるよ」
「まったまた-」
「放課後準備室だ」
「行きませんよ?」
先生は俺の返事も聞かずそそくさに出ていってしまった。
まぁ、いつもの事だから気にしない。
それよりも、
「榛葉くん、こっちこっち-」
いつまでも突っ立ってたら危ないよ?‥榛葉くん。
「あ、ありがとう」
「いいえ~」
にっこり笑えば顔を赤らめた榛葉くん。
俺は疑問になりながらも首を傾げた。
…そして一番はじめの「よろしく」にいたる訳だ。
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