第二章

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委員長に手を引かれて歩く事数分。 俺と委員長は誰もいない屋上に来ていた。 「委員長、」 「なんだ‥」 「何かあったんでしょ?」 だからこんなにもいつもと違う。 今日の委員長は何処と無くささくれだっている気がする。 だから俺は委員長から視線を離さずじーっ、と見つめながら返事が帰ってくるのを待った。 「はぁ‥、お前って奴は。」 委員長はソレだけ言うと座ったままコンクリートの壁に背を預け、俺の頭を撫でた。 それでも俺は委員長から目を離さずにじっと見つめる。 何だか、委員長が少し怖く見えたから、目を逸らす訳にはいかないと思ったんだ。 そんな俺に堪忍したのか、頭上を行き来する手が止まり、委員長がポツリポツリと呟いた。 「最近は進級した事もあって忙しかったんだ」 「うん」 「新入生の歓迎会もあったしな」 「うん」 「だから自分でも知らずのうちに疲れが溜まってたのかもしれない。」 「うん」 「そんな時に転入生が来て、あのハイテンション野郎の世話を任されれば誰だって疲れるし、イラつきもするさ」 「ごめん」 「何でお前が謝るんだ」 そう言って俺の頭を撫でながら目を細める委員長をみて、あぁお兄さんみたいだ。なんて思ってしまった。  
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