一章・そして彼女はグレた
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2. 素直で、清楚そうで、とても良い娘だ。 と、グラハムはそう思った。 容姿が素晴らしい美少女、ということを抜きにしても、社交性を持ち合わせ、上品で、しかも貴族特有の相手を見下したかの様な態度がまるでない。 「さすがベルツ氏……か」 手紙を受け取った時に感じたいやな予感は杞憂だった……と胸をなで下ろした。
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