ACT,1

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あいつの言うことってばいつも、突き刺さって頭から離れねえ。俺もわりかし真に受けやすいから尚更だ。 「ねえ、ブン太! 明日部活休みなんでしょ!?どっか行こうよー!!」 最近付き合った女。 外見はいいけど、騒がし過ぎるのが好きじゃない。 多分もうすぐこいつとも終わるんだろう…もちろん理由は一つ。 “飽きた”から。 「わりぃ、明日予定ある。」 別に何の予定もねえ、 だってかったりーじゃんか。 「えー、つまんなーい!」 「また今度な。」 なんかもうどうでもいいな。面倒臭い、女って。 仁王が言ってたあれ。 “たった一人”だって誰だっていい。むしろ面倒臭いなら必要ないし。 「ねえ、話聞いてる?」 ああ、だるい。 「…わ。」 「えっ?」 「別れるわ、おまえと。」 「えっ!?何言ってる…」 「じゃあな。」 後ろで喚いたって俺には届いてない。どうでもいいことには全くの無関心だ、都合良く出来てるんだよなあ俺。 1時間目の開始を知らせるチャイム。気付くと教室を抜け出していた。
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