🚩歴史解説

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  2⃣ ◆ドイツ騎士団 ( Deutscher Orden) ローマ・カトリック教会の公認した騎士修道会の一つで、正式名称は『ドイツ人の聖母マリア騎士修道会』と言う。 本来は12世紀後半のパレスチナで聖地巡礼者の保護を目的として設立されたが、パレスチナのキリスト教勢力の後退とともに、活動の場をパレスチナに見出すことができなくなっていた。 1210年、第4代騎士修道会総長になった騎士ヘルマン・フォン・ザルツァは、ハンガリー王アンドラーシュ2世の招きに応じて翌1211年にハンガリー領に移る。 同国王からトランシルヴァニア(現ルーマニア領)のプルツェンラントをドイツ騎士団の所領として付与され、周辺のクマン人に対する防衛を担う事になった。 これが後に、聖地の防衛者ではなく、異教徒に対する尖兵としてのドイツ騎士団の性格を決定付けることになったのである。  
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