魂。

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魂。

天使も、眼を瞑りました。 すると、頭上から 小さな光の粒が 舞い降りてきました。 その光の粒は、とてもたくさんで 不思議な色で光っていました。 天使は言いました。 『みんな、君の友達だよ。』 女の子は聞きました。 『この光の粒が…友達?』 天使は答えました。 『この光の粒は、魂なんだ。 ひとつ、ひとつ…全部ね。』 女の子は、さらに聞きました。 『何で、人の形じゃないの?』 すると、天使は答えました。 『魂に形なんてないさ。 人にもなれるし、 犬や猫にもなれる。 何にでもなれるんだ。』 女の子は、小さな声で…… 『私は、 人間の友達が欲しいのに…。』 『じゃあ、 みんなに形をあげよう。 あと、住むところもね。』 天使はそう言うと、両手を 『パチン』 と、叩きました。
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