悠久の旋律

あなたの隣で見上げた夜空

「何故こうなるんだ？」

いまいち納得が出来ない遼一は不満を部屋で一人呟いていた。

ちなみにここは詩音の部屋で詩音は入浴をしに行ったためいない。

部屋で一人になった遼一は僅か一時間前の出来事を改めて思い起こした。

森から抜けた後、詩音の奢りで定食屋で夕食をご馳走になった後

詩音の言った通り家へと連れて行かれた。

詩音は遼一を家に招き入れると母親に「剣崎くんは正義の味方で悪い人達から日本を救うために旅してるの」と事情にあらぬ尾びれをつけて説明した。

詩音の母親は即答で遼一を泊めることをあっさりと了承すると部屋がないからと言い、遼一は詩音の部屋にお邪魔することになった。

もちろん部屋の主の詩音もセットで。