17人が本棚に入れています
本棚に追加
/209ページ
■ ■ ■
同じ頃現代では……
恋は夕食を神代家でご馳走になっていた。
久しぶりに生徒会の仕事が早く終わり彼女は奨に会うために神代家へと訪れている。
なかなか帰って来ない奨の帰宅に待ちきれず、先にみんなで食べることになった。
「ごちそうさま……」
「はい…お粗末さまです」
遅い時間になっても必ず彼はメールを送ってくる。
そのメールさえも来ない。
恋の不安はさらに深まる。
それは恋だけではない。湊も詩音も八雲もそうだ。
だが、特に詩音が何かを知っているような感じで申し訳なさそうにしていた。
それに気がついたのは3人の中で唯一男の八雲だけだった。
彼は詩音を気遣うようにしてリビングから連れ出したのだった。
残った恋と湊は落ち着かない心を惑わせるために夕食の片付けをしたのだった。
最初のコメントを投稿しよう!