残された銀の音色~出会いは突然に~

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「---という訳で昨日から遼ちゃんは私の家に住むことになったんだよ~」 暑い日差しの中、通学路では詩音は楽しそうに遼一のことを幼なじみの『神代 八雲』と『黒芝 瑠莉子』と『姫川 悠』の3人に説明して紹介をした。 遼一にとっては3人が知った顔だったため空を眺めていた。 「……なぁ詩音?何が正義の味方なんだ?」 詩音とは違い3人は遼一を疑っていた。その中で悠が先手をとって詩音に問い掛ける。 「だから遼ちゃんは悪い人達をやっつけてくれる正義の味方なんだよ!!」 不服とする3人に詩音は必死に遼一が正しいことを主張したのだった。 なかなか引き下がらない詩音に八雲達はしぶしぶ納得をした。 八雲は「詩音が言うなら……本当だろう」と遼一を認めた。 悠もまた八雲と同じように遼一を認めた。 だが瑠莉子だけは違った。
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