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イヤホンから流れる聞き覚えのある声と曲に由綺は持っていた機械を落としてしまったのだった。
「あ……」
由綺は慌てて落とした機械を拾った。彼女の意思に関係なくその曲がイヤホンから流れる。
「……どうして…?……どうして…この曲が……」
深まる疑問に恐怖を感じた由綺の目にふと液晶画面に映った文字が入る。
「う…そ……」
液晶画面には曲名に『SNOW』歌手名に『森下 由綺』と書いてある。
その曲は紛れもなく由綺が作詞作曲をした曲で、まだ誰も知らない。
恐怖心が彼女を襲う。
その瞬間、目の前が真っ黒になり彼女はそのまま意識を失った。
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