17人が本棚に入れています
本棚に追加
--------
-----
--
「う……ここは…?」
目を開くと白い天井が目に入った。
由綺が周りを見回すと一人青年が彼女を心配そうに見つめている。
その青年『汐浜 徹』は由綺が目を覚ますと目に涙を浮かべていた。
「…徹…く…ん」
涙を浮かべる徹の頬に由綺は手を伸ばし触れた。
「由綺?」
触れられた手を握りしめた徹は由綺に優しく聞き返した。
「……また心配かけたね……徹くん、ごめんね……」
そう言う由綺に徹は首を横に振ると、「何があったんだ?」と尋ねる。
「うん……それがね-----」
由綺は徹に心配させないように話した。
話し終わると徹はポケットから音楽プレイヤーを取り出すと「これのことか?」と聞いた。
「うん……」
再び恐怖心が彼女を襲うとする
だが由綺は負けなかった。もう一度音楽プレイヤーを目にやると由綺はあることに気が付いた。
(この音楽プレイヤー……傷があまりついてない…。…これの持ち主さんは大切にしてるんだ……)
そう見て感じた由綺は徹に「それ……私に貸して…」と言った。
最初のコメントを投稿しよう!