残された銀の音色~出会いは突然に~

8/22
前へ
/209ページ
次へ
一方その頃、由綺達が探す音楽プレイヤーの持ち主は--- 「……あり?」 ポケットの中に入れていた音楽プレイヤーが無くなっていることに気付いた。 「どうした剣崎?」 慌てる遼一に八雲は話し掛けた。 「とう…じゃなくて…神代それがな……ちょっと落とし物をしたんだ……」 「……そうか。それで落とし物とは何だ?」 「ああ…実はiPodなんだ……」 八雲は「iPod?」と首を傾げた。 (あ……しまった……) 遼一はつい過去に来ていたことに気付いた。 来たことを忘れた自分に情けないと思ってしまう。 「ま、まぁ音楽プレイヤー……という機械だ」 慌てて捕捉説明をすると八雲は納得をしてくれた。 「iPodというのはよくわからないが……とりあえず探すのを手伝うぜ」 「ごめん…ありがとな神代」 八雲は「気にするな」と笑って言っていた。
/209ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加