残された銀の音色~出会いは突然に~

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■ ■ ■ 「結局無かったな」 あれから遼一のiPod捜索に詩音も加わり、3人で休み時間は校内を回って探したが結局見つからなかった。 放課後も3人で校内を回っていた。 1日中探しても見つからないため、遼一と八雲は半分諦めモードに入っている。 だが詩音だけは真剣に探していた。 懸命に探す彼女の姿に奨は心が痛くなる。 「もういいよ詩音」 「でも……」 「これだけ探してないならもう無いよ。これ以上は探すのは時間の無駄さ……それに……」 「それに…?」 「………はい?…」 「遼ちゃん?」 「剣崎?」 間抜けな声をあげた遼一に詩音と八雲は不思議そうに彼を見た。 見ると遼一はある方向に目を向けてポカーンと口を開けている。
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