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『木村君って…もしかして学校で友達が居ないの?』
『殆ど居ないな、下らない連中ばかりだし』
俺の学校は比較的に不良が多い、学生間の虐めや蔑みなども、ちょくちょく目につく程に見られる、虐められる側にも問題はあるだろうが、虐める側の人間は「人格的に欠陥品」と見なしている俺としては、下らない存在であり関わる意味を成さない。
『下らないって;そんなに酷いの?』
霧島さんは困ったような顔をしながら、そう聞いてきた。
『霧島さんの学校で虐めはあるの?』
『分からないけど、少なくとも私は知らないわ』
『それくらい陰険かつ陰湿なのかもしれないが…、俺は週に何回かは、誰かが虐めを受けてるのを見かけるぞ』
『…………』
霧島さんは嫌そうな顔をして押し黙った。
『ま、そう言う学校な訳だ』
『………木村君は?』
『ん?』
『木村君は大丈夫なの?その…虐めとか…』
『ははは、ああ、大丈夫だよ…これで黙らせた』
そう言って俺は各種ナイフを置いてある棚を指さした。
『な…ナイフで?どんな風に黙らせたの?;』
霧島さんは「∑はいっ?」という風な顔で聞いてきた。
『別に喧嘩して切りつけたとかじゃないからね?、ただ振り回して練習していただけだよ』
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