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そうしてアサメイで切り取られた部分…護符は単一の魔術具として形となった。
『器は出来たから、後は「月の儀礼」で聖別すれば良い…やり方は「ソロモン王の鍵」を良く読んで覚えるように』
『ええっ、教えてくれるんじゃないんですか?』
『霧島さんは、もう魔術が多少は使えるんだから、自身で書を読みながら、術式を自分で理解するようにならないとダメ』
『うう…惑星儀礼って、確か曜日とか時間指定があるんですよね?』
『あるよ、霧島さんが作成した「月の4の護符」は月曜日だね…月を象徴とした護符だから』
『月曜日…もう来週まで待たないとならないのね』
『まあ、頑張って下さい、何度も実践して、儀式魔術が幾らか出来るようになったら、霧島さんの部屋を改造しなくてはならないし』
『…私の部屋を改造∑;!?』
霧島さんが「なによそれ」みたいな表情をした。
『あのね霧島さん…魔術使いなのだから、自分の部屋を「作業場」にしないとならないでしょう?ずーっと俺の部屋で作成作業をする気かい?』
『う;………』
魔術師と魔術使いに共通する「作業場」…つまりは「神殿」であるが、それは魔術の実践、作業には必須な「場」なのである、遅かれ早かれ自分の魔術的な領域を作り出さなくてはならない。
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