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井上、石田、顔を見合わせる。
優『人生ってそんなもんやろ?しょーもないものしかない信じれるもんもない。それで期待して絶望したりするのはバカらしいと思うから先は見いひん。その方が楽や』
先『そんな訳ない!』
先生が怒り出した。
先『こんな世の中にも信じれるものはある。それは友達や。お前にはいるか?』
優『いません。上目だけの奴等なんか友達ちゃいますし信じれるのは自分だけや』
秋『俺は?』
優『お前も信じられへん』
秋『そっか…』
優『先生、じゃあなんでモンスターペアレントがあるんですか?いじめがあるんですか?信じれるもんがないから生まれるんちゃいます?』
先『…』
優『綺麗事ゆうて結局は何もない。俺はこの世で一番嫌いな物は…大人や』
優人が校舎の中に入っていく。それに釣られて秋弥も入っていく。
3人は立ち尽くしたままだった。
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