背中合わせの心

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貴方の事を忘れたままの、彼と二人の小さな暮らし… 彼はいつも「子供がほしい」と寝物語に私に言った。 彼には明日しか見えていなかった。“サヨナラ”と出ていく彼の背中に、別れの歌は聞こえなかった。時計の音、そしてざわめきさえも聞こえない大人の“サヨナラ”だった… 独りでふと外へ出ると、そう、街はクリスマスイブの夜でした。 初めて迎えたひとりぼっちのクリスマスイブ…
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