120人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
死ぬかと思ったが、ぎりぎりで避けられたらしい。
見るとさっきまで立っていた場所にカスタム自転車が突き刺さっていた。
洒落になんねぇ。
「あっはっはっはー。
ごめんねー。ちょっとロケット装置の火力ミスってたみたいでさー。」
ふと後ろから声がし、振り返ってみるとそこにはショートカットの茶髪を揺らし、人懐っこい笑みを浮かべる美少女が。
どうやらこのカスタム自転車を創りだし、俺を串刺しにしようとしたお方らしい。
どんな神経をしてらっしゃるのか非常に気になる所だ。
「お前な……何なんだよコレ。ていうか何で入学初日から死にかけなきゃいけねーの?何この不幸。呪い?」
ちなみに俺、ちょっと涙目。
「だからー、ゴメンて謝って……ひっ……!!?…き、君、なんでそんな怒ってんのさー?」
「別に怒ってねぇよ。これは素だ。っていうかこれは何なんだよ、マジで。」
「ん?これかー?
これはアレだー……近未来の次世代バイクさー。」
「マジでか。」
「嘘なのさー。ホントは私の創った改良自転車さー。」
嘘かいっ!!!!
ていうかそもそもなんで自転車を改良?
その自転車はなんか翼やら角やらライトやらエンジンやらがくっ付いていて最早原形を留めていなかった。
最初のコメントを投稿しよう!