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『全く、神聖なる学園長さまのお言葉だぞ?水を差すなクソガ…キ…――――――ごめんなさいすいません調子のりました。』
「オイ、ちょっと待て。何で謝る?
そんなにか?俺の顔面ってそんなになのか?」
周りに座る生徒達に視線を向けて見るも、示し合わせたかの様にバッ!!! と顔を背ける級友達。
何て奴らだ。態度で全て分かる所が逆に傷付く。
『えーと、何か質問でもあるのですか?生徒A……いやA様。』
「違うからね。俺の名前Aじゃないからね。」
しかも急に敬語になってるし。
俺の顔面にはどれ程の恐怖が潜んでいたんだろうか?
「いや、ただ……特殊な能力って何かなー?と思っただけなんですけど……」
ていうか入学式中に何してんだ俺。
ああ、視線が!!視線が痛いっ!!
俺がそう言うと暁学園長は、引き攣った笑顔から怪訝なそうな顔へと表情を変え、答える。
『…?…何を言ってる?
そんなもん誰よりもお前達自身が良く知って…………………………………………………あ。』
言葉の途中で一瞬固まったかと思うと、何やら難しい顔で俯き、何かを考え込む暁学園長。
何だ?何かへんな事言ったか?
周りの生徒も、不思議そうに学園長と俺を交互に見ている。
え?何?マジで何なの?
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