~逃走1~普通に“異常”な入学式。

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『全く、神聖なる学園長さまのお言葉だぞ?水を差すなクソガ…キ…――――――ごめんなさいすいません調子のりました。』 「オイ、ちょっと待て。何で謝る? そんなにか?俺の顔面ってそんなになのか?」 周りに座る生徒達に視線を向けて見るも、示し合わせたかの様にバッ!!! と顔を背ける級友達。 何て奴らだ。態度で全て分かる所が逆に傷付く。 『えーと、何か質問でもあるのですか?生徒A……いやA様。』 「違うからね。俺の名前Aじゃないからね。」 しかも急に敬語になってるし。 俺の顔面にはどれ程の恐怖が潜んでいたんだろうか? 「いや、ただ……特殊な能力って何かなー?と思っただけなんですけど……」 ていうか入学式中に何してんだ俺。 ああ、視線が!!視線が痛いっ!! 俺がそう言うと暁学園長は、引き攣った笑顔から怪訝なそうな顔へと表情を変え、答える。 『…?…何を言ってる? そんなもん誰よりもお前達自身が良く知って…………………………………………………あ。』 言葉の途中で一瞬固まったかと思うと、何やら難しい顔で俯き、何かを考え込む暁学園長。 何だ?何かへんな事言ったか? 周りの生徒も、不思議そうに学園長と俺を交互に見ている。 え?何?マジで何なの?
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