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「失礼しまーす。」
分厚い木の扉を数回ノックしてから中に入る。
そこにいたのは暁学園長、そしてもう一人、
確か…ウチのクラスの担任だ。
あの死んだような目とグラマラスぼでぃは間違いない。
「いよっっ!!!よくきたな笹原悠斗!!!!」
ニカッと笑みを浮かべながら学園長が声をかけてきた。
隣では担任が少しだけ首を傾げて座れと合図を送ってきている。
とりあえず一礼して座りながら、学園長に質問する。
「何で俺がこんなとこに呼ばれてんのか、あと、この学校は何なのか。
……きちんと説明してくれるんスよね?」
「んー。まぁ、その為にクソうるせぇガキを神聖なる学園長室に入れたんだからな。感謝しろ愚民。」
「生徒を愚民呼ばわりかよ!!!?」
仮にも先生が生徒に何て事言いやがる。
入学式から蓄積され、燃え盛る憤りの炎を懸命に抑えていると、苦笑する担任が俺にこう告げる。
「………その様子から察するに……本当に能力の事を知らないようだね……?」
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