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能力。
またもや出たこのファンタジック不可思議ワード。
その真の意味を教えて貰う為に俺はここに来たんだ。
俺は少しだけ表情を引き締め(完全に引き締めると鬼のような形相になるので不可)学園長を見据える。
「………ああ、まあ、そんな怖ぇ顔で見なくても説明してやんよ。とりあえず順序ってもんがあんだろうが。
まずは軽ーい自己紹介だ。」
と、隣で佇む無気力な女担任を指さす。
「こっちの先生はテメーの担任で志摩聡美(しま さとみ)先生だ。
若干ダウナー系だがスタイルも顔も頭脳も抜群の完璧超人だぞ?
そんな人が担任とかやったじゃんお前ひゃっほうー」
ウゼェ。学園長めっちゃウゼェ。
何なんだそのテンション。一体何処から来てるんだそれ。
とイラついていると志摩先生本人が軽く会釈してきた。
「……先ほども教室で会ったな……私が君の担任の志摩聡美だ………まあ……それなりによろしく頼むよ……」
唇だけで薄く微笑むと、志摩先生はまた何処を見ているのか分からない死んだ眼に戻る。
……マジでテンション低いなオイ。
「俺の事は………ま、詳しくはいいか、さっき言ったし。
暁龍平さまだぞー。覚えとけよクソガキ。はい自己紹介終了ー。イエー」
「逆にアンタはテンション高いっすね!!」
本気でうぜぇ。
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