~逃走1~普通に“異常”な入学式。

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能力。 またもや出たこのファンタジック不可思議ワード。 その真の意味を教えて貰う為に俺はここに来たんだ。 俺は少しだけ表情を引き締め(完全に引き締めると鬼のような形相になるので不可)学園長を見据える。 「………ああ、まあ、そんな怖ぇ顔で見なくても説明してやんよ。とりあえず順序ってもんがあんだろうが。 まずは軽ーい自己紹介だ。」 と、隣で佇む無気力な女担任を指さす。 「こっちの先生はテメーの担任で志摩聡美(しま さとみ)先生だ。 若干ダウナー系だがスタイルも顔も頭脳も抜群の完璧超人だぞ? そんな人が担任とかやったじゃんお前ひゃっほうー」 ウゼェ。学園長めっちゃウゼェ。 何なんだそのテンション。一体何処から来てるんだそれ。 とイラついていると志摩先生本人が軽く会釈してきた。 「……先ほども教室で会ったな……私が君の担任の志摩聡美だ………まあ……それなりによろしく頼むよ……」 唇だけで薄く微笑むと、志摩先生はまた何処を見ているのか分からない死んだ眼に戻る。 ……マジでテンション低いなオイ。 「俺の事は………ま、詳しくはいいか、さっき言ったし。 暁龍平さまだぞー。覚えとけよクソガキ。はい自己紹介終了ー。イエー」 「逆にアンタはテンション高いっすね!!」 本気でうぜぇ。
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