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俺の反応に捻くれた笑みを浮かべながら学園長は机に置いてあった煎餅を一つ取り、口を開く。
「……この学校はなぁクソガキ……生まれながらに特殊なガキ共、一般社会に馴染めない奴らが集まる学校なんだよ。
………お、この煎餅バリうま。」
「台なしだよ……。」
何で最後にそういう事言うかなこの人は。
緊張感無くなっちまったじゃねーか。
「……ま…簡単に言えば……ここの生徒は全員異能持ち、という訳だ。」
隣の志摩生徒がため息をつきながら補足する。
ああ、成る程。
つまり俺以外の全生徒が超能力者だと。
ああ、そっか、能力だのなんだのはそういう訳ね。ハイハイ。
……………………………………………………………………って、
「何だそりゃあああああああ!!?」
突然絶叫する俺に学園長が驚く(志摩先生は微動だにしない)が、そんな事はこの際どうでもいい!!!
「ちょ、ちょっと待ってくれよ!!!?
俺は正真正銘普通の人間だぞ!!?全然特殊なんかじゃねーぞ!!?」
いや、まあ、ある意味顔は特殊だけどな。
「顔が特殊じゃねーか。」
「サラッと言葉にして言われた!!?」
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