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まぁ、その後も田中さん率いる不良軍団と俺とのコント的なアレがあったんだけども、まあ、そこはどうでもいいから飛ばして、
話は俺に最大の不幸が訪れた直前の場面へ。
「……ハァ…ハァ…ゲホッ…」
「……ゼェ…ゼェ……も、もう逃げらんねーだろ…」
「……くっ…」
(……まさか……あんな所で田中さんが上半身裸で阿波踊りを踊るとは……あれじゃ敵わないよ流石に…)
※何があったかは各自、ご想像下さい。
「覚悟しやがれっっ!!!!」
「う、うわぁぁぁぁ!!!!」
突っ込んでくる田中に向け、俺はガムシャラに手を突き出して身を守ろうとした。
その時、
「待ちな。」
誰かが田中に声をかけて、攻撃を止めた。
「なっ……!?テメェは…!?」
(おお!!!正義の味方が!!!?)
期待と共に振り向いた俺の目の前には。
「……そこの強そうな奴の首はこの俺……隣町の帝王…佐藤様が頂くぜ。」
「さらなる敵来ちゃった!!?
しかもまた名前が一般的!!!!」
一度、期待させてからの地獄行きだった。
…しかも、
「いやいや……そいつはアタイ達、隣の隣の都市の女帝……中田が…」
「いや、そのまた隣の僕達が…」
と、こんな感じでどんどん増えてった。
何これ?リアル一騎当千?
「いや……ぼくちん達、欄玄一派がやるブー。」
「アレ?
今、名前もキャラも一般じゃない奴居なかった?
豚みたいな奴いなかった?」
声のした方を見るとなんか金髪のデブがいた。
問答無用で殴りたくなった。
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