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ようやく村に着いたのは夕暮れも近くなった頃だった。
村に着くと、先日墜落現場に来た三人が彼等を出向かえた。
「来て頂けましたね、村長の所へ案内致します。」
三人は彼等を村長の家に案内した、一際大きな屋根の家、入口を入り一番大きいと思われる部屋に通される。
そこは広間の様な作りになっていて、奥の方が一段高くなっており、その奥に一人の少女が座っていた。
少女は見た感じ5~6才位にみえた。
脇に目をやると初老の男性がやはり座っていて彼等に話しかけてきた。
「ようこそ我が村へ、大変な目にお会いで心中お察し致します。
この村に来たからには、安心してお暮らし下さい。」
案内した三人はその初老の男性の脇に座っていた、どうやらこの男性が村長の様だ。
「なぁ、一つ聞いてもいいか?」
ダグラスが中央に座っている少女を見つめながら口を開いた。
「何か?」
「あの子はなんなんだい?」
彼等が部屋に入って来た時も、村長が話しをしている時も、奥に座る少女は身動き一つしない。
まるで人形が置いてあるかの様な不気味さをダグラスは感じていた。
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