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*触れない唇*
あの日から数日が過ぎた。
アタシと葎は何度も体を重ねてきた。
だけど……
2人の唇が重なることはなかった。
それは…
やっぱり葎が彼女を愛しているからだ。
未だに葎と美世は付き合っている。
「そんな浮気女のどこが良いのよ？」
アタシの方が絶対葎のこと、好きなのに…。
アタシはそっと自分の唇に触れた。
葎と唇を重ねたらどんな感じだろう？
いや……重ねちゃダメ……
唇を重ねたら…アタシは…
多分、、、
きっと、、、
満たされない心と虚しさで…死んでしまう。。。
重ねたい。
けど、重ねちゃいけない。
可笑しいよね、体はもうとっくに重ねてるのに……
アナタがアタシを好きになってくれたら……
どんなに楽だろう？
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