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*葎side*
薄暗い部屋で、俺は長い間固まっていた。
アイツの体温が微かに残る毛布にくるまりながら…
【アタシね、葎のことが好きだったの。ずっと…ずぅーっと昔から…。】
アイツの言葉を思い出し、何度も何度も頭の中で繰り返していた。
全く知らなかった、アイツの気持ち。
俺のことが好きなんて・・・
てっきり俺はずっと、幼なじみとして受け入れてくれていると思っていた。
帆波は優しいから、俺に同情してくれていると思っていた。
だけどそれは・・・とんでもない勘違いだった。
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