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「ん・・・?あっ・・・」
俺の視線の先には美代がいた。
だけど―・・・
「もしかしてさ・・・葎の彼女と一緒にいるのって、藤森先輩??」
美代と向かい合うようにカフェのイスに1人の男が座っていた。
見間違えるはずがない。
あれは―・・・藤森先輩だ。
「あぁ。けど、何で・・・?」
俺の頭の中にこの間のデートの記憶がよみがえった。
美代の携帯電話のディスプレイに表示された藤森先輩の名前。
何でだよ・・・!!
今日は地元の友達と会うって言っていたのに・・・。
1つ言っておくが、美代と藤森先輩は住んでいる場所は全然違う。
アイツ、俺にまた嘘をついたんだ。
平気な顔をして、また俺に嘘をついたんだ。
訳分かんねぇよ・・・。
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